Archive for 1月 25th, 2010

人民元レート、5%引き上げの可能性

ゴールドマンサックス・グループのチーフエコノミスト、ジム・オニール氏は23日、英ロンドン市内で、中国当局は人民元のレートを一気に5%程度引き上げることを検討しているだろうと述べた。中国経済網が伝えた。

 オニール氏によると、中国政府は意表をついた措置をおこなうとみられ、レートの引き上げ率は5%かそれ以上になる可能性がある。中国は同時に、人民元レートの変動振幅を現在以上に大きくして、投機マネーの「人民元上昇期待」をそらすという。

 中国は2009年第4四半期(10-12月)に国内総生産(GDP)伸び率が前年同期比10.7%、通年では8.7%増で多くの市場関係者の予測を上回った。一方では12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.9%の上昇、インフレの可能性を指摘する声も増え始めた。

 オニール氏によると、輸入品の価格を引き下げる人民元レートの引き上げは、インフレ圧力を軽減するためにも有効という。