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前原大臣「中国人観光客、6倍増を目指す」=日本の旅行会社の年内参入受け

 2010年8月22日、日本の旅行会社の中国法人が中国人向けに訪日旅行業務を行うことが年内にも解禁される見通しだ。これにより、訪日中国人観光客が飛躍的に増加すると予想される。これまでの訪日ツアーは中国の旅行会社が企画したもので、リピーター率もわずか1割前後だった。23日付で英BBC放送の中国語版ウェブサイトが伝えた。

 中国国家旅遊局の邵[王其] 偉(シャオ・チーウェイ)局長は浙江省杭州市を訪問していた前原誠司国土交通相に、日本の旅行会社の中国法人が中国人向けに海外旅行業務を行うことを年内にも解禁するとの意向を示した。これまで日本の旅行会社は中国に支店を置くことはできたが、中国人向け訪日ツアーの企画・手配は中国の旅行会社にしか許されていなかった。

 そのため、これまでのツアーは東京、大阪、富士山などを駆け足で回るだけで、途中で半強制的にお土産を買わせたり、事前説明なしの追加費用が発生したりするなど悪質なものもあり、リピーター率はわずか1割前後だった。今後、日本の旅行会社がきめ細かなサービスを提供することで、訪日中国人観光客は飛躍的に伸び、リピーター率も向上すると期待されている。

 日本政府は7月から中国人向け個人観光ビザの発給対象をこれまでの富裕層限定から中間層にまで拡大した。その後、訪日中国人観光客は昨年比6割増のペースで増えており、今年は、昨年の約101万人から160万人にまで増えるとみられる。前原国土交通相は「毎年600万人は来てもらえるようにしたい」と話している。