Archive for 9月, 2010

猛暑の中、兵馬俑博物館が大人気!

 2010年9月18日、中国陝西省西安市が世界に誇る歴史的遺産・兵馬俑。秦の始皇帝・兵馬俑博物館は猛暑の中、世界各国からの観光客で賑わっている。

 人気が高いのは、兵馬俑のセットで記念撮影が出来る写真館。セット使用料は1カット10元(約125円)。また、土産物コーナーでは、兵馬俑発見者の農民が今では博物館の名誉副館長として記念撮影に応じている。こちらは1カット20元(約250円)。兵馬俑のレプリカは10万円前後で売られている。土日は中国国内旅行者も多く大混雑。JTBのツアーで訪れた一行も博物館の広さと暑さで疲れ気味だった。

 兵馬俑は、74年に地元農民が偶然に発見し、87年には世界文化遺産に指定されている。埋蔵されている兵馬の俑は8000体と言われる。

中国人に対する意識調査 「海外旅行で行きたい国はどこ?」

 著しい経済の成長が続く中国では、海外旅行が人気を集めている。ビザの取得が困難だったことははるか昔のこと、今では多くの人びとが海外への旅行を享受している。

 特に近年では、近さと旅行しやすさの両面から、韓国や日本への旅行が人気を集めているが、さまざまなトラブルも目立つようになってきている。

 サーチナ総合研究所(上海サーチナ)が中国人に対して海外旅行について意識調査を行った。「長期休暇があれば海外旅行に行きたい?」との質問に対し、「行きたい」と回答したのは32.81%、「行きたくない」と回答したのは32.46%となり、ほぼ同数となった。一方、行く機会があれば、その時に検討するなどという「分からない」との回答も34.74%となった。

 また、「海外旅行に行くならどの国が良いか?」との質問に対し、38.77%が「ヨーロッパ諸国」と回答。ヨーロッパという大きな枠でくくったため、比較的多くの票が集まった。中国人の間では北海道ブームが起きているが、「日本」と回答した人は19.82%だった。また、「韓国」と回答したのは16.32%だった。

 一方で、中国国際放送局によると、韓国の済州島を訪れた中国人観光客の間で、現地の飲食サービスをはじめとする各種サービスについて不満の声があがっているという。現地の旅行業者が600名の中国人観光客に対してアンケート調査を行ったところ、現地の飲食サービスに「満足した」と回答したのはわずか7.8%しかいなかった。

 また、飲食サービスのほかに、「交通面の標識・表示が分かりづらいこと」、「言葉が通じないこと」、「夜の娯楽がないこと」、「ショッピングが 不便であること」などについても、中国人観光客の30%以上が「不満だ」と回答した。

 そこで、「海外旅行先で最も重視することは?」との質問をしたところ、「道路標識の分かりやすさ」が15.09%、「飲食サービスが充実していること」が16.67%、コミュニケーションが容易にとれるなど「言語面でのサービスが充実していること」が19.82%、「娯楽・アミューズメントが充実していること」が15.26%、「買い物が便利であること」が15.09%となった。すべての要素についてほぼ均等に票が散ったことから、これらの要素すべてが重要であるとも言えるのかもしれない。

敦煌・莫高窟の壁画は消えてしまうのか?人材不足や資金難で保護活動進まず

 2010年9月15日、中国紙・第一財経日報は、敦煌・莫高窟の壁画がカビによる腐食や剥落(はくらく)など深刻な劣化が進んでおり、中には全く消えてしまったものもあるほどだと報じた。だが、資金難により保護活動はあまり進んでいないという。

 莫高窟は甘粛省敦煌市近郊の仏教遺跡。五胡十六国時代から元代まで1000年にわたり、無数の壁画が描かれ続けた。1900年にいわゆる「敦煌文献」が発見され、古代の歴史を知る貴重な史料として注目を集めた。1987年に世界遺産として指定されている。

 記事によると、劣化の原因の1つは吹き付ける砂嵐だが、その砂嵐は人口増加による緑化面積の減少でますます勢いを増している。また、観光客の増加により洞窟内の温度や二酸化炭素の量も上昇し、変色や剥落に拍車をかけている。こうした人的要因は自然浸食よりはるかに恐ろしく、専門家は「世界遺産登録後の数十年で受けた『人災』は、過去1000年の自然浸食を超える」と指摘。温家宝(ウェン・ジアバオ)首相も「莫高窟を第2の楼蘭王国にしてはならない」と危機感を募らせている。

 だが、その保護活動は理想通りに進んでいない。最初の活動は中華人民共和国が成立した49年。それから、82年、88年、04年と4段階に及ぶ活動が続けられ、ある程度の劣化や崩壊は防止できたものの、人材不足という壁にぶち当たっている。中国では壁画の保存・修復が専門分野として確立されておらず、専門家を養成する機関もない。

 07年には本格的な保護プロジェクトが始動したが、甘粛省はもともと経済が立ち遅れた地域。資金不足のため思うような活動が出来ないのが現状だ。敦煌研究院の樊錦詩(ファン・ジンシー)院長は「資金不足を補うには観光収入に頼るしかない。だが、保護活動にとってはマイナスだ」と矛盾を訴えている。

第3回日中貿易投資展示商談会10月に大連で開催、日本より260社が参加

 中国国内では唯一の日中間貿易投資専門の展示商談会とされる「2010日中貿易投資展示商談会」が10月21日より遼寧省大連市で開催される。現在企業の参加申し込みが行われており、すでに多くの日本企業、中国企業が参加を表明しているという。大連晩報が伝えた。

 「日中貿易投資展示商談会」は2008年に第1回が行われ、今年で3回目を迎える。現在までにすでに260社余りの企業が参加を表明しており、昨年と同程度かそれを上回る規模での開催が予測されている。会の運営にあたる大連市貿易促進会の夏徳礼副会長は「より市民生活に近い製品の出展が増えており、6割以上の企業が食品や生活用品関連あるいは装飾品などを用意している」と今回の特徴について説明した。また、第1回には100社程度だった日本の参加企業が大幅に増えたことについて「彼らの中国市場に対する強い関心を示している。中国の巨大市場が、日本からは経済再生の『大舞台』になると見られていることが、多くの日本企業を引きつけた理由」とも語った。

 記事では、丸菱株式会社によるコーヒー制作技術や添加剤を使わずに長期保存できるパン、石川県のブライダル装飾店ジャンティールキタカミによる漆塗りネックレス、大協薬品工業株式会社による最先端の絆創膏(ばんそうこう)などが紹介された。

 「2010日中貿易投資展示商談会」は10月21日・22日の2日間、大連市の世界博覧広場で行われる。

上海万博の閉幕までのこり1カ月、閉会式のチケット争奪戦

 のこり1カ月あまりで幕を閉じる上海万博だが、中国国際放送局によると、閉幕日のチケット争奪戦が起きているという。万博開館日に万博パークを訪れた人が、万博の開幕と閉幕を見届ける事で、完璧な万博の旅の思い出を作ろうとしているようだ。

 現在、各販売拠点では、指定日のチケットはまだ残っているが、閉幕日のチケットは少なく、売り切れを告げた拠点が多いという。見学予定の方はお早めに。

中国は早くも「冬」か…一部では気温が一気に10度低下、初霜も

 中国の中央気象台によると、中国の北部では14日から17日にかけて、上空の冷たい空気が勢力を伸ばし、新疆ウイグル自治区北部から西北エリア(陝西省、甘粛省、青海省、寧夏回族自治区など)エリア東部、華北(河北省、山西省、河南省、北京市、天津市)、東北(遼寧省、吉林省、黒龍江省、内モンゴル自治区東部)エリアなどの広い地域で、強い風や、気温の低下にともなう雨や雪、初霜の恐れがあるとして注意が呼びかけられた。青島新聞社が伝えた。

 報道によると、新疆ウイグル自治区北部ではすでに、12日の夜から13日の朝にかけて気温が4-8度、局地的には10-12度下がった。また、風も強く、平地では風力6-7、山間部では風力9-11の非常に強い風が観測されたほか、13日から14日にかけては雨や雪が降り、一部地域では初霜も観測された。

 中央気象台によると、華北、東北エリアでは今後1週間、15-40ミリ、局地的には60-90ミリという、例年並みの降水があると予測。新疆ウイグル自治区北部から西北エリア(陝西省、甘粛省、青海省、寧夏回族自治区など)エリア東部、華北(河北省、山西省、河南省、北京市、天津市)、東北(遼寧省、吉林省、黒龍江省、内モンゴル自治区東部)エリアの上空では、冷たい空気が17日まで勢力を伸ばし、局地的には2度から0度と、気温が急激に下がる恐れもあるとして、農作物の収穫や風邪などの体調管理に注意を呼びかけた。

<中華経済>8月の中国新車販売16%増、商用車は6.7%増

 2010年9月14日までに中国自動車工業協会が発表した中国の8月の新車販売台数は前年同月比16.14%増の132万2300台だった。前月比でも6.29%増加した。生産台数は127万7500台で、前年同月比で11.99%増加したが、前月比では0.64%減少した。中国の複数メディアが伝えた。

 1~8月の累計は販売が前年同期比39.02%増の1158万2600台、生産が同39.27%増の1149万600万台となった。

 うち商用車は、8月の販売台数が前年同月比6.67%増の30万2100台、生産台数が同8.24%増の30万3300台。前月比ではそれぞれ2.45%、1.83%増えた。1~8月は販売が前年同期比37.61%増の289万6500台、生産が同33.92%増の284万600台だった。

英国の高級ホテル「グオマン」、上海にオープン

 2010年9月12日、新華網によると、英グオマンホテルグループが10日、中国では初となる同グループのホテルを上海にオープンさせたことに関し、報道会見を行った。

 会見によれば、今回オープンした「グオマンホテル上海」は中山公園や虹橋空港、虹橋開発区などにほど近い上海市西部の長風公園に隣接して建てられ、客室総数は442室。伝統的な英国スタイルの雰囲気やサービスを特徴としている。ホテルの所有するロンドン名物のタクシー「ブラック・キャブ」による送迎サービスや充実したコンシェルジュサービス、大英帝国をモチーフとしたテーマレストランを持つという。

 グオマンホテルグループは2002年に設立され、英国を中心としてマレーシアなどに41店を展開している。同グループの責任者は「今後5年間でアジアに40~50店舗を新規オープンさせる計画だ」と明かし、2011年には北京にも同グループのホテルがオープンする予定となっている。

8万人動員のSMAP上海ツアー、ついに日程が決定=海外初公演に備え中国語勉強中―上海市

上海体育館 2010年9月10日、SMAP上海ライブの日程が発表された。11日、中国新聞網が伝えた。

 本来は今年6月、上海万博期間中に予定されていたSMAPコンサートだが、警備上の理由で中止に。しかし、必ず機会を作りますと「公約」していた。日程は10月9日、10日の2日間。会場は上海最大のイベント会場・上海体育場に決まっている。1日あたり4万人、2日で8万人を動員する超大型イベントになるという。

 SMAP結成以来初となる海外公演にメンバーの期待も高まっている。上海はとても親切な感じでした。海外初公演を期待していますと木村拓哉。日本でのライブは屋内ばかり。上海では野外ということで新たな舞台イメージを作れると思いますと話している。

 またリーダーの中居正広はメンバーが中国語の勉強を始めていることを明かした。「上海には日本語が分かる人が多いと聞いてはいますけど、中国語ならもっとうまくコミュニケートできるはず。5人全員ががんばって勉強しています」と中国語でのトークを約束。代表作「世界に一つだけの花」の中国語バージョンも公開される予定だ。

中低速リニアが来月着工=投資額は毎キロ75億円―北京市

 2010年9月9日、中国新聞社によると、北京市の地下鉄S1路線の中低速リニアが10月に着工する。S1路線は地下鉄6号線の西方向への延長路線で、同市の通州区と門頭溝を結び、営業距離は約20km。最高時速は約100kmで、1kmあたりの投資額は6億元(75億円)を超える。

 記事によると、S1リニア線の電磁波による健康被害や騒音被害などを心配する線路建設予定地沿線の住民のなかから反対運動が起こっており、路線案が再三変更されている。しかし8月に発表された「第2回環境評価に関する公示」では、中国鉄道科学研究院が「環境保護の角度からみて、本プロジェクトは問題なし」との意見が掲載された。

 同路線建設は東西に区分されて行われ、すべて高架式の西路線10kmがまず着工する。東路線は全長9.7km、地下3km、高架式6.5km。西路線は2013年末に試運行が行われ、全線開通するのは2017年2月の予定だ。