Archive for 10月 24th, 2010

万博出店で自信 日本の洋菓子店「モンシュシュ」が上海上陸

 中国国際放送局によると、「堂島ロール」で日本のロールケーキブームを巻き起こした洋菓子店「モンシュシュ」社(本社は大阪堂島)は22日、上海環球金融センターで初の海外直営店である上海総店のオープニングセレモニーを行った。

 「モンシュシュ」上海店は店舗面積120平米、上海一の高さを誇る環球金融センターの地下1階にある。現地販売員10人のほか、大阪からの製作スタッフ6人が常駐しており、本格的な美味しいスイーツの提供に努めているという。

 会長の金美花さんは「上海は今世界で一番元気な町。日本発の素晴らしい商品を海外に届けていくには、まずはここで成功を収めたい。今はコストよりも味を重視している」と語り、「これからは 『メイド・イン・ジャパン』、『フロム・ジャパン』のみならず、中国だけで開発したスイーツも作って販売していく」と意気込みを見せた。

 金会長はまた、「上海進出の準備は1年前に始まり、最初は迷いもあったが、万博でテスト的に出店した結果、味のおいしさが評価され、人びとの価格の感覚も日本と違って幅があることが分かった」と確かな手ごたえを感じたことが進出につながったと話した。

 開店式典であいさつに立った泉裕泰日本総領事は、モンシュシュの開店は「中国の消費者に対し、日本の洗練されたスイーツの食文化を紹介するまたとない機会だ」と評し、中国において「日本食ブランドに対する信頼の更なる向上」に寄与していくよう期待を見せた。

 モンシュシュ社(フランス語「私のお気に入り」の意味)は2003年、双子の姉妹である金美花(社長)と金春花(専務)により大阪の堂島で設立され、わずか7年で年商60億円の高成長を成し遂げ、現在、名古屋、東京、北海道、広島など日本全土へ展開されている。上海店はその海外進出第一号店だ。