Archive for 8月 2nd, 2011

京滬高速鉄道開通一ヶ月、空席7割、ビジネス席は無人

6月30日に開通した京滬高速鉄道が開通から一ヶ月が経過したが、鳴り物入りで開通したはずの高速鉄道は相次ぐ故障や7月23日に温州で起きた列車事故の影響で、閑古鳥の無く惨憺たる状況だと東方早報が伝えている。

現在どの列車も大量の空席が生じている状況で、70%以上の空席が生じている状況も珍しくなく、北京-上海間1750元のビジネス席にはまず人が座っていないという。

京滬高速鉄道の開通当初は午前発が満席で、午後に比較的空席があるという状況になっていたが、7月31日の列車の中で満席を確認できたのは杭州発北京南行きのGで始まる時速300km/h対応の列車だけだったという。

現在、京滬高速鉄道の切符を前売りで買いに来る人は皆無に等しく、基本的にその場で買って乗れる状況になっている。

ところがこんな状況の中、高速鉄道ではない夜行快速列車が非常に人気だという。

上海夕方発で北京に朝着くT110 列車は実名制の対象外ということもあって一人5枚までという購入制限が設けられるほどの盛況ぶりで、車内も春節の時期の如く満席だという。

高速鉄道に閑古鳥が鳴く中、旧型の夜行列車が満席とは何とも皮肉な開通後一ヶ月の姿である。