PostHeaderIcon 上海万博 愛知の女性再び「皆勤」

 2005年の愛知万博で185日間の期間中、毎日通った愛知県瀬戸市の主婦、山田外美代(とみよ)さん(61)は、31日閉幕の上海万博でも5月1日の開幕以来、全184日間通い続けた。愛知での経験を生かし、参観者が人気パビリオンを目指して走る危険を回避するための人員配置など、運営改善策も提案。多くの人と交流を深めた山田さんは「万博に国境はないと実感した」と喜びを語った。

 地元メディアから取材攻勢が続き、参観者やボランティアからは「万博おばあちゃん」などと呼ばれて一躍人気者に。イベントにも引っ張りだこで、カタールやチリなど各国の記念行事にも招待され、会場で最も有名な日本人となった。最終日の31日には万博事務局から全日程制覇を表彰された。

 同日の関連行事であいさつした中国の温家宝首相は、「世界と中国の友人が共に集い、友情を深めた」例として山田さんに言及。「万博おばあちゃんと呼ばれ、4年前から18回にわたって訪中し、開幕後は毎日入場した」と紹介した。

 開幕約5カ月前から上海に移り住み、定年退職した夫の鐘敏(かねとし)さん(60)、中学教諭を退職した長男の和弘さん(37)と共に会場を歩いた。開幕から38日間で全館制覇。9月14日に2巡目も終えた。訪れた場所はパビリオンのほか、臨時展ブースなど384カ所。パビリオンの記念スタンプや出会った人との交友が書き込まれた分厚いノートも2冊目になった。

 地元紙が行った会場運営に関する意見交換会では「参観者が会場内を走って危険だ。ボランティアらをジグザグに配置すれば速度を落とせる」「パビリオンの行列の真ん中にゴミ箱がある。行列が折り返す角に置けばにおいもこもらず、回収も便利」と提案し、すぐに取り入れられた。

 出会った人々には、千代紙で作った小さな日本人形を張ったしおりを配って日本文化を伝え、終盤にはボランティアらに感謝の気持ちを書いたカードなど数百枚を渡した。半年の「万博生活」で家族に共通の話題が増え会話も弾んだ。「家族のきずながより深まったのも上海万博のおかげ」と話している。

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