PostHeaderIcon 日立製作所「100年の歩み」による中国企業への啓示

 日立製作所は2010年、創業から110周年、「日立製作所」として独立してから100周年の節目の年を迎えた。中国国内でも日本を代表する企業の1つとして知られている同社の歩みを紹介するとともに、中国企業が学ぶべき点を挙げた評論記事が中国の経済メディア、21世紀経済報道に掲載された。

 記事ではまず、日立が独立した1920年代から戦前時代までの成長、戦争によるダメージ、高度経済成長下の内需、輸出拡大による飛躍的発展を紹介。そして、85年のプラザ合意以降、バブル崩壊、高齢化社会など日本経済の低迷に加えて中国など新興地域の台頭といった国際情勢の急速な変化に対応してきた25年間の試行錯誤の歩みを紹介した。

 記事は「100年という数字は中国の企業家の心を動かす数字であるが、そのような『老舗』になるのは容易ではないことを日立の例が説明している」とし、産業構造の調整、国際化、為替レート、新興市場での競争、高齢化、『大企業病』などといった問題の1つでも処理を誤れば、倒産や閉鎖の可能性があると解説した。

 また、改革開放から30年、中国企業の経営環境は相対的に恵まれたものだったにもかかわらず、中国企業の平均寿命は7~8年という統計が出ていることを指摘。今年に入ってから労使問題、産業構造調整、人民元切り上げ、不透明な世界経済といった不安要素が集中しだしていることから、今後多くの中国企業が1985年以降の日立と同様「氷河期」を迎える可能性があるとした。

 そして最後に、ほとんど「80年代生まれ」の中国企業が百年の「老舗」となるためには、少なくともあと70年間かけて自己を証明しなければならないのだ、とまとめ、長い歴史を生き抜いてきた日立への敬意を示すとともに、中国企業の覚悟を促した。

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