PostHeaderIcon 深圳発“ミステリー・トレイン”…切符完売も車内は「がらがら」

中国国鉄 深セン 中国では、春節(旧正月、2010年は2月14日)を目前に、帰省ラッシュが始まった。鉄道など交通機関は1月30日から「春運」と呼ばれる特別体制で対応。ところが深圳駅(広東省)では、臨時列車が「切符完売」と発表されたにもかかわらず、乗車率が約8%という珍事が発生した。東方早報が伝えた。

 「切符完売」かつ「車内がらがら」で1月31日午前0時33分、始点の深圳駅を出発したのは漢口(湖北省)行きのL252便臨時列車。1000人以上の乗車が可能だが、深圳駅で乗車したのはわずか100人程度。乗車率は約8%だったという。

 同列車を運行する広州鉄路集団は1月24日、「すべての列車で、2月1日までの乗車券は、基本的に完売した」と発表した。深圳発の列車は平時でも空席がまれで、春運期ともなれば「入手はきわめて困難」とされる。

 鉄道当局は「乗車券購入者の多くが、職場で休暇が認められなかったのだろう。他の原因があるのかもしれない」と説明した。1月30日はまだ春節にともなう連休ではなく、勤め人の場合、旅行するためには休暇をとらなければならない。今回の「春運」では切符に身分証明カードの番号が印刷され、本人しか使用できなくなったので、他人に譲ることもできない。「したがって、乗車をあきらめた人が多かった」との理屈だが、そのまま信じる人は少ない。

 切符使用を購入者本人への限定は、中国で「実名制」などと呼ばれている。ダフ屋撲滅が目的だが、「結局、ダフ屋と結託した内部関係者のせいで、多くの列車座席が無駄になった」との見方がある。

 見方のひとつは、「弱小ダフ屋は排除できたかもしれないが、大物ダフ屋は鉄道関係者と結託し、切符を“売り切れ”と発表させた。折をみて高額で販売しようとしたが、うまくいかなかった」だ。そのほかに、「実際には大量に残っている切符の一部だけを、ダフ屋が高額で売った」、「小さな途中駅は、実名制を採用しなかった。ダフ屋らが、途中区間の乗車券を予約。予約は無料で可能。すべての席が予約されれば“完売”と発表される。品薄状態を作り、どうしても切符がほしいと連絡してきた人に、なんらかの方法で身分カードの番号を印刷した乗車券を用意し、高値で売った」などの説もある。

 L252便列車は1日1便の運行。2日になっても深圳駅を未明に発車する同列車は「がらがら状態」。3日間の乗客数は累計で約1000人だ。乗車券完売なのに空席が目立つ“ミステリー・トレイン”の運行が続いている。

 日本でも「ムーンライトながら号」(東京~大垣)の列車指定券をネットオークション等で転売して、結局転売出来なかった席分が“ミステリー・トレイン”となっている様だ。

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