PostHeaderIcon “孫悟空”が大暴れ…静かな村に大猿出没、住民困惑

 浙江省寧波市江北区慈城鎮南聨村は、周囲を山に囲まれた静かな土地だ。銘茶として知られる龍井茶の生産地でもある。ところが最近になり大猿が出没し、食べ物をあさったり人を襲うようになった。とんだ“孫悟空”の大暴れで、住民は困惑している。中国新聞社が報じた。

 これまでに数軒が、猿に侵入された。猿は住民に向かって食べ残しの果物を投げつけ、命中させることもある。住民と警察官が魚網などで捕獲しようとしたこともあるが、建物の屋上に登り逃げてしまう。石を投げつけたこともあるが、屋上に伏せてよけることを覚えてしまった。鶏や卵を盗まれる被害もしばしば発生した。

 人に飼われた猿がはぐれたのだろうとの説と、野生の猿が生息地の外に出てきたのだろうとの見方があるが、よく分からない。アジアで多く見られるマカク類に属する猿とみられるが、国家二級保護動物であるため、殺すには法律にもとづく手続きが必要だ。警察は、できることなら麻酔銃は使用せずに捕獲したいと考えている。

 中国新聞社は、同件を「“猴哥”大鬧寧静村荘(“猿の兄貴”が静かな村で大暴れ)」の見出しで伝えた。「猴哥」は、孫悟空の愛称。孫悟空の「大鬧天宮」は、アクロバット・シーンが多い京劇などの人気演目。

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