PostHeaderIcon 中国、旧正月を祝う…上海の名刹・初詣でにつめかける市民

 上海市内の名刹、玉仏寺は2日夜から3日未明にかけて、多くの参拝者でにぎわった。3日の春節(旧正月)を祝うためだ。中国新聞社が報じた。

 中国で、伝統行事の日程はおおむね旧暦にもとづく。現在のカレンダーによる「元旦」は“とりあえずの年越し”。人々が新しい年の到来を実感するのは春節だ。

 中国ではまた、宗教に対する関心が高まっている。あまりにも急速な社会の変化についていけず、心のよりどころを求める人が増えたからとされる。そのため、初詣でにでかける人も、年ごとに増加している。

 なお、中国には「年がわりの際に、魔物が出没する」との言い伝えがあり、人々は年越しの時期に魔物を追い払うために爆竹や花火を盛大に鳴らし、打ち上げる。実際には娯楽化しているが、火災や爆発事故も多い。

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◆解説◆
 中国は、清朝を倒した中華民国成立時に新暦を採用した(1912年)。中華民国第2代臨時大総統に就任した袁世凱の政府は1914年1月、旧暦の元旦を「春節」、同5月5日の端午節を「夏節」に、8月15日の中秋節を「秋節」に、冬至を「冬節」と呼び、国民の休日にすることを決めた。うち、「春節」の名称が定着し、現在にいたった。

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