PostHeaderIcon 中国の消費型社会への完全移行、少なくともあと3~4年

 2010年7月7日、環球時報によると、仏ル・モンド紙は2日、上海などの若者が中国の巨大な消費を生んでいると報じた。「一人っ子世代」の代表格である彼らは、親や社会から「無駄遣いや浪費が多い」と叩かれがちだが、近い将来の「消費型社会」を担う存在となっている。

 2010年第1四半期(1-3月)、中国の経済成長率は11.9%に達したが、その発展モデルは主に工業分野に依存しており、消費によるものではないことが懸念されている。経済だけの一人歩きを抑止するべく、中国政府は2005年から人々に消費を促し、貯蓄を抑えるような政策を続けている。その結果、中国都市部の若者の価値観は、貯蓄を最優先する伝統的な考え方とはかけ離れたものとなり、市場全体へ影響を及ぼすほどの存在になった。

 中国政府は現在、北京や上海と比べて消費に関する考え方が10年は遅れているとされる中小規模の地方都市においても消費を促す政策を進めている。中国が消費型社会に完全に移行するまでには最も条件が整った状態でもあと3~4年はかかると経済学者は見ているという。

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