PostHeaderIcon 中国アニメ産業の悩み、「テレビアニメは利益がでない」

 深センで8月に開催される第2回アニメフェアが近づくにつれ、中国のアニメ産業が再び注目を浴びている。2010年に制作された中国産テレビアニメは322本、時間は08年比31%増の2863時間36分と、一躍世界のトップになったが、この322本は利益が上がらず、多くの中小のアニメ会社が生死の境をさまよっている。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 ■中国アニメの弱点はアイディアの欠如

 アイディアはアニメの根本であり、魂(たましい)だ。しかし中国アニメはなかなかアイディアの欠如という弱点を克服することができない。あるアニメファンは「20年近く日本のアニメを見てきて、中国アニメに目を向けると、知識は豊富だが教育を重んじすぎ、多くの問題や専門用語は大人でさえも分からない。それに人物の表情はとても単調で、今の視覚の時代では競争力に欠けるだろう」と話す。

 ■資金不足でアニメ会社の維持は困難

 資金不足はアニメ産業が直面する大きな問題である。あるアニメ会社の責任者は「1分間の制作費は1万元(約12万円)以上かかるが、一般的にテレビ局に売る版権料は1分間でわずか5元(約60円)。これだとただで放送してもらっているようなものだ」と嘆く。

 1本のアニメ制作に投資する最初の額は、ソフト開発や設備の購入など1000万元(約1億2500万円)以上で、この中にはずっと払い続けなければならない人件費や、後半の製品開発、販売、宣伝に必要な費用は含まれていない。

Comments are closed.