PostHeaderIcon 国際色豊かな上海万博パビリオン「観客を15分引き付ければ合格レベル」

 2010年5月8日、台湾・中央通訊社は「上海万博会場はまるで国際空港のようだ」と題した記事を掲載し、入場者が国際色豊かな各国パビリオンに満足している様子などを報道した。環球網が伝えた。

 記事によると、万博会場では「これから、イタリアへ向かう。そっちは?」「こっちはサウジアラビアにいる。ここは素晴らしいよ!」など、国際空港を彷彿させるような会話が至る所で繰り広げられているという。

 面積約5.28平方キロメートルの巨大な万博会場には、合計75のパビリオンがある。中でも中国、米国、日本、イタリア、フランス、ドイツなどのパビリオンに人気が集中し、入場には最低2~3時間の行列を覚悟しなければならない。1日にせいぜい5館を参観するのがやっとで、全館をじっくり見て回るためには7回の来場が必要になるという。ただし、通算7回入場できる回数チケットは900元(約1万2200円)と高額。平日の1日入場券でも160元(約2200円)と庶民の懐にはかなり響く。

 しかし高いチケットを購入したうえに行列して観覧したある入場者は「それだけの価値がある」と満足している。上海にある某台湾企業の会長は、仕事の関係で万博会場をすでに10回以上訪れ、国家パビリオン約30か所を観覧したという。同氏は「ある国家パビリオンは非常に混雑しているが、内容が乏しく3分もあれば見終わってしまう。また、別のパビリオンは巨額を投じて作ったにもかかわらず、何が言いたいのかさっぱり分からない」と批判する一方で、「一部は本当に素晴らしい。彼らのもてなしの心遣いが十分に感じられる」と絶賛する。「観客を15分以上引きつけられれば、それは素晴らしいパビリオンだと評価してもよいだろう」と感想を語っている。

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