PostHeaderIcon 年間の新車販売台数、米国の過去最高記録を上回る1700万台へ=渋滞、大気汚染も激化へ

 2010年10月10日、新華網は、今年1~8月の中国国内における自動車販売台数が、前年比39%増の1200万台近くに達しているとの統計を伝えた。中国自動車工業協会は、今年通年の販売台数を1700万台と見込んでおり、そうなれば米国が過去に記録した年間最高販売台数が更新されることになる。

 統計によると、09年の中国の自動車販売台数は前年比46.15%増の1364万台。中国はこの年、すでに世界最大の自動車市場となっている。自動車業界が需要急増に沸くなか、各方面で懸念の声が上がり始めているという。自動車保有台数の急激な増加は、交通渋滞の悪化や大気汚染など、中国の経済と社会に多くの問題を引き起こしている。

 中国国家情報センター・資源開発部の徐長明(シュー・チャンミン)主任は、新車販売台数の成長はGDP成長率の1.5倍程度が望ましいと指摘、中国の場合は年12~13.5%が健全な状態だという。しかし、毎年10%の成長に抑えるとしても、10年以内に4000万台を超える計算になる。04年にノーベル経済学賞を受賞したエドワード・プレスコット教授は、2030年には7500万台に達し、その後2040年まで成長し続ける、と予測している。

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