PostHeaderIcon サイトー・キネン・フェスティバルIN上海

A サイトー・キネン・フェスティバル松本の引越し公演が先日の北京公演に引き続き上海でも開催されている。

 残念ながら指揮者の小澤征爾さんは、体調不良により中国渡航がキャンセルとなってしまったが、元々このオーケストラはソリスト級のメンバーがそろっており、ウィーンやベルリンのオーケストラに比肩するといわれる程に小澤征爾さんという大看板がなくても客を惹きつける実力を持っている。

 ただ、そこは1年に1度集まる七夕オーケストラであるために、世界の音楽情報をチェックしている人にしかその価値は伝わっていないようで、この7日の上海大劇院での演奏会は元々小澤さんの指揮予定ではなかったこともあり空席が目立っていた。

 この日の演奏曲目は、バルトーク:ピアノ協奏曲第3番(Pfピーター・ゼルキン)、チャイコフスキー:幻想曲「ロメオとジュリエット」と交響曲第4番という組み合わせ。

そして指揮台に立ったのはベネズエラ出身の若手指揮者ディエゴ・マテウス氏で、マテウス氏はこの実力のあるオーケストラを十分に動かし非常に熱い演奏を聞かせ、演奏後に上海の聴衆の熱い声援を浴びていた。

 今回は大看板を日本に置いてきたサイトー・キネン・オーケストラだが、今回の演奏でオケ自身もその存在を中国の聴衆にも知らしめ、次回は空席があるなどということがないと思われるが、やはり次回は大看板を掲げた状態で日本の宝を中国の聴衆に聞いていただきたいのがオケのメンバーや日本の音楽ファンの心理であろう。

 なおこのフェスティバルは今月11日まで室内楽やゼルキン氏のピアノソロのコンサートの予定が組まれている。

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