PostHeaderIcon 中国南方航空が北京―上海線に2機目のA380投入もチケット価格は下がらず

中国南方航空によれば、同社2機目のA380型旅客機が米ボーイング社から引き渡されるのを受けて、12月19日から北京―上海線に投入されることになったがチケット価格は下がっていないと千龍網が伝えている。

 

 北京―上海の航空路線は京滬快線と呼ばれ中国国内の航空各社にとってはドル箱路線であり日々4~50便が行き来しているが、その中にあって現在南方航空が就航させているのは北京首都空港と上海虹橋空港の間の1往復のみ。

 

 今回この区間への競争を強化する意味で19日から2機目のA380機が投入され、首都空港と上海浦東空港を結ぶことになった。これで従来の北京―広州便と合わせて2往復のA380便が運行されることになる。

 

 しかし今回投入された区間の同社便のチケット価格は、同区間の他社便のチケットと比べると50~60%引きされている他社便に比べ、割引が適用されず非常に大きな差がある。 ある乗客によれば市内から遠い浦東空港発着では余計に割高感があるとし、A380機を体験するための代償としては高すぎると話しているという。

 

 ただ今回の北京―上海線へのA380機の投入については南方航空の慎重な市場戦略が伺え、本来国際長距離路線に向いていると言われる同機を国内線で先行就航させている理由について、南方航空はA380機は就航当初2度に渡る故障が発生しており、新型機が安定運営には一定の熟成期間が必要との判断から、国内線運営で安定成熟してから国際線へ投入したいとしているという。

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