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英国、高速鉄道建設計画に中国製の車両を導入か

China_railways_CRH2 2011年1月30日、英紙サンデー・タイムズは、新たな高速鉄道の建設計画を進めている英国に対し、中国が自国製の高速鉄道車両を買わせようと積極的な売り込みを展開していると報じた。新華網が伝えた。

 記事によると、総額300億ポンド(約3兆9300億円)を投じる英国にとって第2の高速鉄道建設計画には60車両が必要とされる。まずは第1期として首都ロンドン~バーミンガムを結ぶ路線が建設され、その後、北部まで延伸する路線が完成するとさらに60車両が必要となる。

 中国の劉暁明(リウ・シャオミン)駐英大使がすでに英国の閣僚と中国製高速鉄道車両の受注について話し合ったという。英国が世界大手の仏アルストムや独シーメンスなどに発注した場合、120車両で約40億ポンド支払うことになるが、中国人が製造したものであれば、全く遜色ない車両を約半分の値段で買うことができる。

 記事によると、英国の業界関係者は「中国製は欧州基準で作られている。中国人から半分の値段で買えば、かなりの節約になる」と話している。先月北京で開かれた世界高速鉄道大会にはこの計画の担当官も派遣されたという。