Archive for 9月 13th, 2011

サイトー・キネン・フェスティバルIN上海

A サイトー・キネン・フェスティバル松本の引越し公演が先日の北京公演に引き続き上海でも開催されている。

 残念ながら指揮者の小澤征爾さんは、体調不良により中国渡航がキャンセルとなってしまったが、元々このオーケストラはソリスト級のメンバーがそろっており、ウィーンやベルリンのオーケストラに比肩するといわれる程に小澤征爾さんという大看板がなくても客を惹きつける実力を持っている。

 ただ、そこは1年に1度集まる七夕オーケストラであるために、世界の音楽情報をチェックしている人にしかその価値は伝わっていないようで、この7日の上海大劇院での演奏会は元々小澤さんの指揮予定ではなかったこともあり空席が目立っていた。

 この日の演奏曲目は、バルトーク:ピアノ協奏曲第3番(Pfピーター・ゼルキン)、チャイコフスキー:幻想曲「ロメオとジュリエット」と交響曲第4番という組み合わせ。

そして指揮台に立ったのはベネズエラ出身の若手指揮者ディエゴ・マテウス氏で、マテウス氏はこの実力のあるオーケストラを十分に動かし非常に熱い演奏を聞かせ、演奏後に上海の聴衆の熱い声援を浴びていた。

 今回は大看板を日本に置いてきたサイトー・キネン・オーケストラだが、今回の演奏でオケ自身もその存在を中国の聴衆にも知らしめ、次回は空席があるなどということがないと思われるが、やはり次回は大看板を掲げた状態で日本の宝を中国の聴衆に聞いていただきたいのがオケのメンバーや日本の音楽ファンの心理であろう。

 なおこのフェスティバルは今月11日まで室内楽やゼルキン氏のピアノソロのコンサートの予定が組まれている。

2011上海旅遊節開幕~10月6日まで賑やかに様々な催し

報道によると2011上海旅遊節(上海ツーリズムフェスティバル)が10日開幕した。10日午後7時30分からは各国から参加した21台の花車と華やかな舞楽隊が淮海路をパレードし、沿道に詰めかけた数万人の市民を魅了した。花車パレードは11日より市内14の区でも行われ、国慶節期間中は崇明東平国家森林公園に展示される。

 

2011上海旅遊節は10月6日までで、市内の観光スポット、レストラン、ホテルなどでさまざまな関連イベントが開催される。

 

12日より9月30日までの平日(月~金)は各地の観光スポットで入場券が割引になる。

例えば上海マダムマッソーろう人形館(南京西路新世界城10階)は半額、上海歓楽谷(松江区林湖路)は4割引、上海野生動物園(浦東新区南六公路)、東方明珠、上海科技館(月曜休館・世紀大道)、上海金茂大厦88階展望フロア(浦東新区世紀大道)、上海錦江楽園(虹梅路)、上海海洋水族館(浦東新区陸家嘴環路)、上海大観園(金商公路)、上海影視楽園( 松江区車墩北松公路)などは3割引きになる。

 

上海に住んでいると普段から人が多いのにわざわざ大混雑の中に出かける気にならないかもしれないが、景気良いお祭り気分を味わうのも貴重な経験と楽しい思い出になるのでは.