Archive for 12月 2nd, 2011

上海から杭州・南京への高速鉄道もチケットレスへ

 

 今日12月1日から上海を発着する高速鉄道2路線でチケットレスサービスが実施されることになったと新華報業網が伝えている。

 

 上海―南京(江蘇省)間の滬寧城際高速鉄道と上海―杭州(浙江省)間の滬杭城際高速鉄道のチケットをインターネットで購入した場合、当日各自の第二世代身分証と呼ばれるICチップ内蔵の身分証を自動改札でかざせば、そのまま切符いらずで入場でき、当然下車時もやはり身分証を自動改札にかざすだけで出場ができることになる。

 

 これは北京―上海間の京滬高速鉄道に次ぐサービス開始となりこれで上海発の高速鉄道は3路線は全てチケットレスサービスが開始されることになる。

 

 これらの路線について、インターネットによる切符販売はすでに今年9月22日から実施されていたが、これまでは自動改札側の対応が遅れていたため一旦紙のチケットを発行してもらい、それを持って改札口を通る必要があった。しかし明日よりそれが不要になる。

 

 現在、中国の鉄道では既にG・D・C・Zで始まる番号の列車のネット切符販売が始まっているが、12月10日からはTで始まる快速列車もネットでの切符販売が開始され、国内の幹線主要列車は概ねカバーされることになる。

 

 なお鉄道部によれば、チケットレスサービスが受けられる身分証は中華人民共和国の身分証かパスポート、香港マカオ居民の大陸通行証、台湾居民の大陸通行証の4種類に限られるとし、これ以外の日本人などの外国人は代金決済可能な中国国内の銀行カードがあればネット購入は可能だが、乗車の際に切符の実券が必要になるため今まで通り窓口でのパスポートなどの身分証提示による切符が必要な状態は当面変わらない。

 

 従って今回のチケットレスサービスは日本人などの外国人には当面縁のないサービスとなる。