PostHeaderIcon 「早割り」の必要なし!予約状況は常に「満席」、笑いの止まらぬ中国国内の航空業界

 2010年8月28日、新華網によると、中国民航各社は8月に入ってから例年になく好調な航空券販売状況が続き、空前の稼ぎ時を迎えている。

 記事によると、北京-上海間などの主要路線は言うに及ばず、蘭州-アモイ間などのマイナー路線でも、予約割引運賃の航空券が姿を消している。ビジネス出張などで飛行機を利用する人々は、深刻な航空券購入難に直面しているという。地方都市での会議を終え本社に戻ろうとしても航空券が買えない、どの日付のどの路線もすべて満席、あるのはファーストクラスだけというありさまだ。ファーストクラスでさえ数分で完売してしまうという。

 ある証券会社のアナリストはこうした状況について、「上海万博などの大型イベントが航空会社の収益を押し上げ、空席率を下げると予想はしていたが、これほどまでとは」と驚きを隠せない。別のアナリストは「金融危機から脱却した中国人が陸よりも空の移動を選択するようになった」とその原因を分析。さらに「金融危機で各航空会社が路線を縮小し、同時に大型旅客機の購入を手控えたことが今の状況に拍車をかけた」と指摘している。いずれにせよ、中国の航空会社にとって今が稼ぎ時であることは間違いない。

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