PostHeaderIcon 上海万博は大阪万博を抜き「史上最も稼いだ万博」となるか?

 2010年8月23日、毎日経済新聞は、上海万博の総入場者目標7000万人突破と黒字達成はほぼ確実となり、残された唯一の懸案事項は大阪万博が記録した黒字額155億円を突破できるかどうかのみだと報じた。

 記事によると、公式に発表されている上海万博への投入コスト(万博会場以外の付属施設などへの投資額を除く)は、万博会場の建設費用として180億元(約2250億円)、運営費用として106億元(約1325億円)など、合計約300億元(約3750億円)。

 一方、収入は入場チケットの販売収入、協賛金、ライセンス商品の売り上げで構成される。入場チケットの販売収入は、入場者数が8月14日現在で4000万人を突破しており、チケット1枚160元(約2000円)で計算すると約64億元(約800億円)に達している。協賛金は、万博開幕前にすでに金額が確定しており、約70億元(約875億円)。ライセンス商品の売り上げは、利益率やロイヤリティー率が統一されていないことなどから現段階での試算は難しいものの、上海市政府が7月初旬に発表したデータによると215億元(約2687億円)に上る。万博開幕前の販売目標200億元を4か月前倒しで達成しており、現在すでに300億元を超えている可能性もある。

 一方、入場者は1日平均37万7000人を記録し、8月14日現在ですでに4000万人を突破。関係者は「9月に入れば涼しくなるとともに、閉幕まであとわずかとのアナウンス効果もある」と入場者増加に期待を示している。

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