PostHeaderIcon 建設中の上海タワー、世界最速のエレベーター設置へ

 2014年の完成に向けて建設中の上海タワー(上海中心大厦)に世界最速のエレベーターが設置されることが分かったと文新専媒が伝えている。

  計画によると「上海タワー」には計100台のエレベータが設置される予定で、ビル全体を都市に見立てた垂直都市を意識している構造になっているという。

  そのうち3台のエレベーターが世界最速のエレベータとなる見込みで、上昇速度毎分1080m(毎秒18m)で、現在稼働中の超高層ビル達のなかでは最も高速のエレベーターとなる。

 例えば台北101大楼のエレベーターは毎分1010m、香港海洋公園にあるオーシャンパークタワーのエレベータは毎分1020mであるが上海タワーはこれを上回る。

 この3台のエレベーターは地下2階から地上118階と119階の展望階まで直行するエレベーターで最高上昇速度が18m/秒、最大下降速度が10m/秒で、地下2階から展望台までたった1分で到着することができるという。

 また上昇高度も565.4mと、ドバイのプルジュハリファの504mを抜き世界一のエレベータとなる。

 そして気になるのが安全性の問題だが、衝撃に強い構造や、摩耗に強いワイヤー、最新型コントロールシステムなど細心の注意を払った技術が採用され、さらに地震、強風、火災など緊急時にも配慮した構造になる。

 さらにこれだけ高速のエレベーターでは搭乗客の身体に与える影響も無視できず、体に負担をかけない上昇加速度カーブの設定が行われるとしている。

 高さでは世界一に追いつくことはできないこの上海タワーが、エレベーターで世界一を目指すことはおおいに結構なことだが、上ばかり見ているとひっくりかえる危険性が過去にあったことを忘れてはならないであろう。

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