PostHeaderIcon 京滬高速鉄道の乗車率回復も乗客総数は減少

京沪高铁路线图今月16日からダイヤが変更され、運行本数が25%減って66往復となった京滬高速鉄道だが、変更初日となった16日は座席容量減少の影響を受け乗車率が回復したと捜狐網が伝えている。

ある研究機構の指摘によれば、この日から全体の座席数は1日あたり5.5万席減少し割合にして36%減った。上海虹橋駅発着便に限ってみても3.3万席減り、輸送力が19%減ることになった。
 鉄道部によれば、これらにより一列車あたりの乗車人数は平均145%と上昇し、変更前の一ヶ月の平均乗車率107%からはるかに上昇したとしているが、全体の乗車人数が増えたわけではなく単に見かけ上の乗車率が上昇したに過ぎない状況で、むしろ座席数から計算すると乗客総数は減っている。
 この高速鉄道側の本数減少の状況を受けて、空の便を運営する航空会社側では逆に輸送力強化に動き始めており、例えば格安航空会社のの中国春秋航空が上海-北京線一往復の9月末からの投入を決めているとのこと。
これまでの国内線に199元や299元といった格安チケットを販売してきた同社だけに上海―北京線でも同様の格安チケットが出てくる可能性があり、高速鉄道のモタツキに安心しかけた各航空会社にとって、また新たな競争相手が出現したようである。

京滬高速鉄道にとっても乗車率が回復したと喜んでいる場合ではないであろう。

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