Archive for 11月, 2010

10月の発電量は5.9%増、伸び幅11.2減速

 2010年11月26日、中国国家発展改革委員会は、10月単月の全国発電量は5.9%増の3329億キロワット時で、伸び率が対前年同月比11.2ポイント減速したことを明らかにした。水力発電が43%増加する一方、火力発電は0.5%落ち込んだ。証券時報など中国の複数のメディアが伝えた。

 今年1~10月の全国発電量は前年同期比14.9%増の3兆4216億KWhで、伸び率は前年同期を11.7ポイント上回った。うち火力発電は14.4%でプラス12.6ポイント、水力発電は16.2%でプラス8.1ポイントだった。

上海市埠頭の今年の出荷量、第3四半期までで5億トン、世界首位に

 2010年11月28日、上海市で2010年長江デルタ地区現代物流連動発展大会が行われ、その席で、今年の年初から第3四半期までの上海ふ頭からの貨物出荷量が5億トンに上ることがわかった。これは世界トップの記録。

 コンテナ2200万箱の出荷量は2位のシンガポールを引き放して世界首位。また、空輸での出荷量が275万トン。上海浦東国際空港からの郵送貨物は世界3位につけた。

 国家建設プロジェクト・第11次五カ年規画(2006~2010年)実施期間中、上海市の物流業の増加値は、市全体のGDPの13%を占めた。これは市の第3次産業全体の増加値の25%にあたり、サービス業の支柱を支える産業に発展していることがわかる。市内では94社の物流企業が国家A級基準に達しており、うち27社が「上海サービス業ブランド」に指定されている。

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海外買い物ツアーの明暗くっきり!為替レートで日本は不振、香港と米国が大人気

 2010年11月25日、中国網によると、感謝祭やクリスマスなど、プレゼントやバーゲンセールの季節を迎え、中国では「海外買い物ツアー」が人気を博しているという。為替レートなどから、香港や米国は人気急上昇、逆に日本はツアー数の減少など冷え込みが目立ち、明暗が分かれている。

 記事によると、円の為替レートが7月以降上昇を続けている影響で、日本へ渡航する買い物目的の中国人ツアー客の多くが、目的地を香港へと変更している。例えば、中国人ショッピング客に大人気のある高級化粧品(3500円)は、現在のレートで286元だが、香港では269元(313香港ドル)で販売されており、香港で購入したほうが割安。記事は、為替レートを考えると、買い物ツアー客が日本へ行くメリットはなくなった、と指摘する。

 こうした影響を受け、ある旅行会社では「日本へのツアーはこれまで毎月5組は確保できたが、現在は2組だけ」と日本旅行人気の陰りが顕著だ。一方、香港の人気は急上昇、恒例のクリスマス・バーゲンセールも手伝って、12月は予約客で満杯の状態だという。

 また、元高ドル安で、米国への買い物ツアーも注目されている。同旅行会社の責任者は「今最もお得なショッピングツアー目的国は米国」と語る。中でも最も人気が高いのは、高級ブランドショップ以外にアウトレットモールも揃っているロサンゼルスとラスベガスだという。

秦始皇帝陵が盗掘被害、地下に36mのトンネル

 2010年11月25日、華商報によれば、10月に陝西省西安市の秦始皇帝東陵墓が盗掘被害に遭っていたことがわかった。警察当局は容疑者数名をすでに拘束しており、盗まれた遺物1件が回収された。

 東陵墓は1986年に発見され、「全国重点文物保護単位」として石碑が建てられたのは2006年のこと。東陵墓は秦の始皇帝の先祖代々の墓とされ、始皇帝の両親や祖父母が埋葬されているとされている。盗掘は地下にダイナマイトを使って掘られた36mもの長さのトンネルを使って行われたと見られ、詳しい調査が続けられているが、過去にも盗掘された痕跡があったという。

 また、今年4月には同省礼泉県の唐建陵遺跡でも石獅子2体が盗まれるという被害が起きており、未だ発見されていない。当局は10万元(約126万円)の懸賞金を掛けるなど、犯人と盗まれた石獅子の行方を追っている。

鑑真和上坐像が故郷に里帰り 揚州鑑真図書館で公開へ

 東大寺の鑑真和上坐像が24日に江蘇省揚州市に到着し、26日から翌月7日まで揚州鑑真図書館で公開される。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 日中の文化交流史で大変重要な地位にある鑑真。日本への渡航に5回も失敗して失明したが、753年にようやく日本にたどり着き、日本での仏教の新しい1ページを開いた。

 1980年4月には、唐招提寺の乾湿の鑑真和上坐像が初めて中国に里帰りし、その時には揚州と北京で50万人が見学に訪れ、日中両国の友好関係発展を推進した。今回、里帰りした鑑真座像は江戸時代に作られた重要文化財で、東大寺が所蔵してきた。

訪日中国人観光客数「事実上40%以上の激減」

 中国新聞網は24日、同日に日本政府観光局(JNTO)が発表した10月度の訪日中国人観光客数が9カ月ぶりに前年同期比を下回ったことについて、「日本の観光業は打撃を受けた」と報じた。

 JNTOによると、10月度の訪日中国人観光客数は前年同期比マイナス1.8%の10万6400人だった。今年に入って中国人観光客が急増する状況が2月以降続いており、9月には前年同期比40%増を記録していたが、10月は9カ月ぶりにマイナスに転じた。1.8%のマイナスについて中国新聞網は9月の増加率と比較、「事実上40%以上減少したことになる」と伝えた。

 また、9月に発生した尖閣諸島での漁船衝突事件が観光客減少に直接影響し、10月の大型連休(国慶節)に見込んでいた観光客が予想よりも大幅に減少したこと、今後もしばらくは減少傾向が続く見込みであるというJNTOの見解も合わせて紹介。「これは明らかに中国観光客の消費能力に期待していた日本の観光業にとって打撃となった」とした。さらに、年頭には180万人の訪日中国人観光客を迎え入れる計画の達成が困難になったことも伝えた。

 なお、同日にはシンガポール観光局が発表した中国人観光客数が1月から10月30日までで前年同期比約30%を記録していることや、韓国を訪問する中国人観光客数が9月までで同期比20%以上の成長を見せていることが報じられた。

 近隣諸国への観光客数が増加する中でブレーキのかかった日本への観光客数。今後の対応が注目されている。

中国がトウモロコシを大量輸入 価格急騰で売り渋りも指摘

 中国の国際食品政策研究所の樊勝根所長は21日、2010年1月から7月にかけて、中国のトウモロコシ輸入量は前年同期比57倍増となり、7月分の輸入量は同期比149倍の19万4000トンだったと明らかにした。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 今回の大量輸入は4年ぶりで、この15年では初めての大規模な輸入だとしている。シカゴのトウモロコシ先物取引は、今年7月から3カ月間続けて上昇し、累計上昇幅は50%を超えた。

 中国農業部の関係者によると、これまでに中国は米国と150万トンのトウモロコシ輸入契約を結んでおり、またアルゼンチンからの情報によると、中国農業部の何度にも及ぶ交渉で、2011年に中国はアルゼンチンから550万トンのトウモロコシを輸入することで合意しているという。

 ここ数年の中国の年間トウモロコシ生産高と消費量は1億5000万トン以上と、世界でも有数のトウモロコシの生産大国、消費大国である。トウモロコシの用途は主に飼料と工業用で、全体消費量の約90%を占めている。

 中国国家統計局のデータでは、2009年の中国のトウモロコシ総生産量は、08年に比べて195万トン少ない1億6485トンだった。09年の総消費量は1億4835万トンで、08年に比べて390万トン増加した。

 総生産量が消費量を上回っているにもかかわらず大量に輸入されている背景には、価格の急騰で一部の業者が売り渋りしているのではないかという指摘もある。

珠海航空展覧会、過去最高となる93億ドルの売り上げ!=国産旅客機も200機の受注

ARJ21-700 2010年11月22日、南方網によると、広東省珠海市で開催された第8回中国国際航空航天博覧会(航空展覧会)で、国内外から参加した出展企業によって、中国国内で開かれた同博覧会としては過去最高となる93億ドルの契約が交わされた。

 記事によると、同博覧会の開催期間中、国内外の企業間で合計28の契約が交わされ、254機の航空機の売買が成立した。総額93億ドルになるが、これには合計100機分に上った中国初の国産大型旅客機「C919」の契約金は含まれていない。契約総額は前回の博覧会の2倍以上。

 主催者側によると、同博覧会には世界35の国と地域から600社近い航空関係の企業が出展した。出展面積は2万3000平方メートル、出展した航空機は71機、国内外から57の軍関係者、政府関係者、外国大使館などが発注目的で参加した。

 注目されたのは、中国の中国商用飛機有限責任公司と中国航空工業集団公司など中国国内企業の出展で、特に中国商用飛機有限公司が初めて開発した大型旅客機「C919」、そして同社の新型ジェットコミューター機「ARJ21-700」について、それぞれ100機の受注があった。同博覧会の総入場者数は22万人。

「国際評価過去最高」など世界記録10個!大成功の上海万博

 2010年11月18日、上海万博経済成長フォーラム・受賞式典が開催された。席上、上海万博執行委員会の周漢民(ジョウ・ハンミン)副主任は、上海万博が残した10個の「世界記録」を紹介した。20日、中国青年報が伝えた。以下はその抄訳。

 10個の世界記録とは、(1)招致競争が最も激烈、(2)初の途上国開催、(3)歴代開催地で人口最多の都市の一つ、(4)会場面積が最大、(5)参加国・組織数が最大、(6)途上国への支援が最多、(7)入場客数が最多、(8)一日あたり入場客数の記録更新、(9)参観した国家元首の数が最多、(10)国際的評価が過去最高―だという。

 さらに周副主任は万博が残した5つの教えについても話している。(1)「よりよい都市、よりよい生活」というスローガンに示された人間本意の思想。(2)低炭素技術などのイノベーション。(3)文化復興。世界3000の民族の文化が紹介された。(4)協力と共栄。(5)未来に向かう勇気。こうした考えの重要性がはっきり示されたという。