Archive for 8月, 2010

高さ330メートル!北京一の高層ビル・国貿ビル第3期がオープン

 2010年8月30日、北京一の高層ビル・国貿ビル第3期が正式にオープンした。新華網が伝えた。

 北京市ビジネスセンター区の中心部にあたる国貿ビル。今回オープンした第3期部分は高さ330メートルと北京一の高層ビル。ショップ、オフィス、ホテルが入居する総合ビジネスセンターとなる。設計は米国の著名な建築設計事務所「スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル」が担当した。05年6月に着工、このたび全面オープンとなった。

 「筒の中に筒がある」構造が特徴的。エレベーターやトイレはすべて内側の筒内部に納められている。上階は国貿ホテルが入居し、北京市を一望できるスカイビューの室内プールやバー、レストランなど豪華な施設がとりそろえられた。また秒速8メートルと中国最速のエレベーターにも注目が集まっている。

「早割り」の必要なし!予約状況は常に「満席」、笑いの止まらぬ中国国内の航空業界

 2010年8月28日、新華網によると、中国民航各社は8月に入ってから例年になく好調な航空券販売状況が続き、空前の稼ぎ時を迎えている。

 記事によると、北京-上海間などの主要路線は言うに及ばず、蘭州-アモイ間などのマイナー路線でも、予約割引運賃の航空券が姿を消している。ビジネス出張などで飛行機を利用する人々は、深刻な航空券購入難に直面しているという。地方都市での会議を終え本社に戻ろうとしても航空券が買えない、どの日付のどの路線もすべて満席、あるのはファーストクラスだけというありさまだ。ファーストクラスでさえ数分で完売してしまうという。

 ある証券会社のアナリストはこうした状況について、「上海万博などの大型イベントが航空会社の収益を押し上げ、空席率を下げると予想はしていたが、これほどまでとは」と驚きを隠せない。別のアナリストは「金融危機から脱却した中国人が陸よりも空の移動を選択するようになった」とその原因を分析。さらに「金融危機で各航空会社が路線を縮小し、同時に大型旅客機の購入を手控えたことが今の状況に拍車をかけた」と指摘している。いずれにせよ、中国の航空会社にとって今が稼ぎ時であることは間違いない。

中国、日本に中国人ビジネスマンのビザ手続きの簡素化を期待

 中国の陳徳銘商務部部長は28日、第3回日中経済ハイレベル対話に出席した際、記者に対して「日中経済の依存度は非常に高い。双方が経済・貿易分野での協力を強化し、金融危機の影響からいち早く抜け出すことを期待している」と述べた。中国国際放送局が伝えた。

 陳商務部部長によると、日中両国は対話でグリーン経済、産業、金融、農業の協力及びビジネス環境改善などの分野で具体的な意見交換を行い、省エネ、情報通信、物流、農産物の輸出入などで合意した。

 また、「中国側は、日本の対中ハイテク輸出制限の緩和、中国人ビジネスマンの日本入国ビザ手続きの簡素化を期待している。一方、日本側は、中国の鉱物資源の輸出緩和や情報安全政策などに注目している」と対話の内容を紹介した。

高さ中国一!上海センターの基礎工事が終了、2014年にも完成

 2010年8月26日、上海センタービル建設発展有限公司は、上海建工(集団)総公司と宝鋼鋼構有限公司と上海センタープロジェクト主体上部鋼構造部分の建設契約に調印した。今年10月より地表部分の建設がスタートする。27日、東方早報が伝えた。

 上海センターは上海の金融街・陸家嘴地区に建設される。周囲にはかつて中国一のビルだった金茂ビル、現在中国一の上海ワールドフィナンシャルセンター(上海ヒルズ)が並ぶ。上海センターの全高は632m、完成後には中国一の高層ビルとなる予定だ。

 2008年11月に着工し、すでに基礎部分は完成した。今回の契約により、今秋より地表部分の建設が始まる。2014年に完成する見通し。

蓬莱と中国四大名楼の蓬莱閣

蓬莱市は山東半島の最北端にあり、渤海湾及び黄海に臨み、日本及び韓国と海を隔て望んでいる。               

 蓬莱は風光明媚で、国家重要文化財―蓬莱水城・蓬莱閣が境内にあり、「仙閣凌空」・「漁梁歌釣」・「日出扶桑」など十大景観がある。蜃気楼の特有現象もあり、毎年海外観光客200万人が来ている。

蓬莱閣(イメージ)

蓬莱閣イメージ写真

 蓬莱は、仙境ともいわれます。伝説によると、蓬莱は、瀛州、方丈とともに、神仙のいる三神山で、秦の始皇帝や漢の武帝もよく訪れたことがあるところだそうです。“八仙海を越える”の伝説の由来はこの蓬莱にあります。呂洞賓、鉄拐李、張果老、漢鐘離、曹国舅、荷仙姑、藍采和、韓湘子の八仙は、蓬莱閣で、ぐでんぐでんに酔っ払ったあと、それぞれの宝を頼りにして、波を踏み飛び海上を漂うという“八仙過海、各顕其能”の美しい伝説のことです。

 有名な蓬莱閣は、蓬莱市の丹崖山にあります。蓬莱閣は、北宋の嘉佑6年(1061年)に始めて建てられました。黄鶴楼、岳陽楼、滕王閣とともに“中国四大名楼”といわれます。蓬莱閣は、蓬莱閣、天后宮、龍五宮、呂祖殿、三清殿、弥陀寺など、6つの部分、および付属の建築からなる広大な建築群で、面積1、89平方kmです。閣内には文人墨客の対聯や石刻など、展示品は充実しています。閣の東の蓬莱水城は中国でもっとも早くにできた古代の軍港で、山を背負い海を控え、修理された水門、港、砲台などによって港と軍事建築を見ることができます。蓬莱閣とともに、国家重点文物保護単位に指定されています。新しくできた田横山文化公園、田横桟道、黄渤海分界座標点などの海上公園も有名です。

 全市総面積1201.8平方キロ、海岸線86キロある。総人口49万人、唐の時代、神龍3年(紀元707年)に県を設けられ、1991年に蓬莱市となった。          

 蓬莱のインフレ施設が完備で、交通・通信は非常に便利である。煙台空港及び煙台港まで70キロ、青島空港及び青島港まで200キロ、国道206号線は境内を貫通している。沿海に中小港4個、万トン級バース3個、5000トンバース2個、年間取り扱い能力は1000万トン以上。1996年に蓬莱新港は一類対外開放港に指定され、世界各地と直接に通航できる。蓬莱の物産資源は非常に豊富で、黄金・石灰石・花崗岩・滑石など鉱産物の貯蔵量が多く、農産物には小麦・とうもろこし・落花生・りんご・梨及び葡萄が多い。海岸線には海魚・海老・ナマコ・あわび・帆立貝・昆布などが多く取れる。

 蓬莱の経済力が強く、長年の努力により、黄金・機械・電子・建築材料・化学工業・紡績業を主体産業とする工業生産体系になって、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・日本・韓国など20カ国以上の国家及び地区と経済往来がある。

(記事提供;青島華青国際旅行社有限公司)

上海万博は大阪万博を抜き「史上最も稼いだ万博」となるか?

 2010年8月23日、毎日経済新聞は、上海万博の総入場者目標7000万人突破と黒字達成はほぼ確実となり、残された唯一の懸案事項は大阪万博が記録した黒字額155億円を突破できるかどうかのみだと報じた。

 記事によると、公式に発表されている上海万博への投入コスト(万博会場以外の付属施設などへの投資額を除く)は、万博会場の建設費用として180億元(約2250億円)、運営費用として106億元(約1325億円)など、合計約300億元(約3750億円)。

 一方、収入は入場チケットの販売収入、協賛金、ライセンス商品の売り上げで構成される。入場チケットの販売収入は、入場者数が8月14日現在で4000万人を突破しており、チケット1枚160元(約2000円)で計算すると約64億元(約800億円)に達している。協賛金は、万博開幕前にすでに金額が確定しており、約70億元(約875億円)。ライセンス商品の売り上げは、利益率やロイヤリティー率が統一されていないことなどから現段階での試算は難しいものの、上海市政府が7月初旬に発表したデータによると215億元(約2687億円)に上る。万博開幕前の販売目標200億元を4か月前倒しで達成しており、現在すでに300億元を超えている可能性もある。

 一方、入場者は1日平均37万7000人を記録し、8月14日現在ですでに4000万人を突破。関係者は「9月に入れば涼しくなるとともに、閉幕まであとわずかとのアナウンス効果もある」と入場者増加に期待を示している。

円高で日本旅行費用3割増、留学費用も増加

 15年ぶりの円高で推移している為替市場で24日、再び1995年7月以来の円高水準を記録した。円は人民元に対しても上昇を続けており、その幅はこの3ヶ月間で10%を超えた。日本への観光ブームに沸く中で、円高の影響で旅行費用が従来の3割増しになっていることを中国新聞網が伝えた。

 日本円の対人民元レート上昇は、日本における人民元の購買力低下を意味する。昨年は1万円=700元前後だったレートが、いまや800元前後となってしまった。このため、航空券や団体旅行の価格が軒並み20~30%上昇し、数千元で行けた高級路線も現在は1万元以上の費用が必要になったという。また、ある専門家は、現状では「化粧品や電子製品を日本で買っても国内より安いとは限らない」とし、日本へのショッピング観光を計画している消費者はまずネット上で香港やシンガポールでの価格と比較するようアドバイスしている。

 観光費用が上昇するのと同時に、日本への留学費用も当然上昇する。留学生の話によると、東京や大阪といった大都市で留学生活を送るにはだいたい350万円の費用が必要だという。これを現在のレートで換算すると約28万元となり、年初のレートで計算した24万5000元よりも3万元以上の「値上がり」した計算だ。

 記事はその一方で、以前日本へ観光したり留学したりしてすでに手元にまとまった日本円が残っている人にとっては、ちょっとした小遣い稼ぎのチャンスであるとも伝え、「この機会に人民元に両替してみては」と勧めた。

前原大臣「中国人観光客、6倍増を目指す」=日本の旅行会社の年内参入受け

 2010年8月22日、日本の旅行会社の中国法人が中国人向けに訪日旅行業務を行うことが年内にも解禁される見通しだ。これにより、訪日中国人観光客が飛躍的に増加すると予想される。これまでの訪日ツアーは中国の旅行会社が企画したもので、リピーター率もわずか1割前後だった。23日付で英BBC放送の中国語版ウェブサイトが伝えた。

 中国国家旅遊局の邵[王其] 偉(シャオ・チーウェイ)局長は浙江省杭州市を訪問していた前原誠司国土交通相に、日本の旅行会社の中国法人が中国人向けに海外旅行業務を行うことを年内にも解禁するとの意向を示した。これまで日本の旅行会社は中国に支店を置くことはできたが、中国人向け訪日ツアーの企画・手配は中国の旅行会社にしか許されていなかった。

 そのため、これまでのツアーは東京、大阪、富士山などを駆け足で回るだけで、途中で半強制的にお土産を買わせたり、事前説明なしの追加費用が発生したりするなど悪質なものもあり、リピーター率はわずか1割前後だった。今後、日本の旅行会社がきめ細かなサービスを提供することで、訪日中国人観光客は飛躍的に伸び、リピーター率も向上すると期待されている。

 日本政府は7月から中国人向け個人観光ビザの発給対象をこれまでの富裕層限定から中間層にまで拡大した。その後、訪日中国人観光客は昨年比6割増のペースで増えており、今年は、昨年の約101万人から160万人にまで増えるとみられる。前原国土交通相は「毎年600万人は来てもらえるようにしたい」と話している。

高速鉄道が観光業の原動力に、市場規模が大幅拡大

 2010年8月19日、中国網によると、今年2月6日から運行をスタートした河南省鄭州市と陝西省西安市を結ぶ「鄭西高速鉄道」によって、両省の観光業界が急速に成長しており、市場規模も大幅に拡大している。

 今年上半期に陝西省を訪れた省外からの観光客は前年同期比28.2%増の延べ7299万600人、観光収入は同30.3%増の445億8700万元(約5600億2500万円)。陝西省華陰市の観光名所・華山でも河南省からの観光客は昨年と比べて20%以上も増加し、観光収入も15%増えたという。華山は全国に知られた名山だが、これまで交通の便が際立って悪いことで知られていた。

 中国中西部は観光資源が豊富に存在しているものの、交通の面で大きな制限が存在していたことで、これまでは十分な経済効果を発揮することができなかった。しかし、鄭西高速鉄道が開通すると状況は一変。河南省鄭州市と陝西省西安市の移動時間は従来の6時間からわずか2時間弱にまで縮まり、「日帰り圏内」に。今後は現在以上に市場の規模拡大や経済効果が期待できるという。

 中国鉄道部によれば、高速鉄道が開通したことで、沿線経済が大幅に活性化されるケースがどの路線でも発生している。北京市と天津市を結ぶ「京津高速鉄道」では、両市の観光を含めた第三次産業が急速に成長し、特に天津市を訪れる観光客や観光収入が大幅に増加したほか、沿線の各都市でも同様の成長が見られた。

チャーター機需要を狙え!中国国際航空と北京市が新会社設立へ

中国国際航空公司 2010年8月20日、第一財経日報は「中国国際航空が『北京航空』設立を検討、公務チャーター機市場獲得を狙う」と題した記事を掲載した。

 関係筋によると、中国国際航空は北京市政府と合同で新会社「北京航空」設立を協議しているという。間もなく合資枠組協議が取り交わされる見込みだ。北京市の民間航空市場で圧倒的なシェアを誇る中国国際航空が、なぜ改めて新会社を設立するのか。その狙いは公務チャーター機市場にあるという。

 政界重鎮、企業幹部、芸術家などを乗せるチャーター機。米国では1万5000社が自社専用の航空機を持っており、チャーター機需要も高い。一方、中国本土の需要はまだ米国の600分の1。成長の余地は大きく、今後10年間で600~1200機のチャーター機用航空機が必要とされるという。

 いち早く動きを見せたのは海南航空。今年2月、北京市政府と「戦略協力枠組協議」を締結。新航空会社「首都航空」を設立することで合意したほか、旅行、ホテル、メディアなど多方面での協力が盛り込まれた。中国国際航空も後に続いた格好となったが、別会社の認可を利用した「首都航空」と異なり、完全な新会社である「北京航空」が中国政府の認可を得られるのか、まだ未知数の部分も残るという。