Archive for 11月, 2012

上海浦西側の公共バスを全面WIFIカバーへ

 
  来年にも上海の浦西側(黄浦江より西のエリア)を運行する公共バスの車内に於いてWIFI信号を全面的にカバーする計画になったと東方早報が伝えている。
 27日にバス運営会社である巴士グループとチャイナモバイル上海が共同戦略協議書に署名を行ない、公共バスのWIFIフリー化を推進していくことになった。
 これに合せて市内の49路系統と926路系統では次世代高速通信方式の4G信号のアクセスポイントのテストも始まったとのこと。
 昨日午後に東方早報の記者が49路に乗車し、スマートフォンでWIFIアクセスを行なったところパスワードなど不要でネットに接続ができあっとのことで何の制限もなかったという。
 巴士グループでは上海現在578系統のバス路線を運行しているが、来年中に出来るだけ多くの路線をWIFIでカバーしたいとしており、可能な限り全路線に導入する予定だという。
 これによりバスの運行状況などについても乗客はスマートフォンなどの情報端末を通じてリアルタイムに情報を得ることができ、乗客と運営会社双方にメリットがあることだとしている。

ハルビンー大連間の高速鉄道が12月1日に開通

   
  黒龍江省ハルビン市と遼寧省大連市を結ぶ哈大高速鉄道が12月1日に正式開業すると新華網が伝えている。
 哈大高鉄は営業距離921キロ、設計速度時速350キロの鉄道で途中で吉林省の長春市や遼寧省の瀋陽市などを経由しハルビン―大連間を南北に貫き中国全体の高速鉄道計画「縦四横四」の重要な部分を構成する路線となっている。
 哈大高鉄は世界で初めて極寒の寒冷地を走る高速鉄道とあって、ダイヤも夏用と冬用に分かれて予定されており、夏は最高時速320キロが予定されているものの12月1日から翌3月31日までの冬季は最高時速を210キロに抑えて運行するとのこと。
 このため列車番号の接頭字も冬と夏でDとGというふうに明確に分けられている。
 開通当初のダイヤでは67往復の列車が運行される予定で運賃はハルビン西と大連北駅の間で特等513元、一等465元、二等285元で、夏は全区間で3時間半、冬でも5時間半の所要時間となっておりこれまで9時間以上かかっていた同区間は半分近くに短縮されるとしている。
 切符はすでに今月26日から発売が始まっているが、この時期は多客期ではなく発表も25日とギリギリだったため初日の列車を除いて売れ方はゆっくりで爆発的なブームとまではなっていないようだ。
 今後元旦や春節、或いはハルビンの氷祭りのシーズンに向けて熱気が出てくるのではないかと関係者は期待を寄せている。

世界最高峰838メートルのビルを3ケ月で?~湖南省

    湖南省長沙市で世界一の高さのビルをたった3ケ月余りで建設する計画があると光明網が伝えている。
  このビルを計画しているとのは長沙遠大科技グループで、現時点で最高峰であるドバイのプルジュハリファ(828m)を抜いて高さ  838mの220階建てのビルになる予定だという。
   しかも驚くのはその工期でたった90日間で完成させる予定だとしている。
  この長沙遠大科技グループは外部で生産した部品を現地で組み立てる方式で2011年にたった15日で30階建てのビルを完成させた実績  があり、今回の世界最高峰のビルにも自信を持っているようだ。
   この計画中のビルは天空城市(都市)と名付けられ、完成した場合、内部に5000世帯1万7千人が暮らせる住宅が生まれ、ホテル・病  院・オフィス、104機のエレベータなどが設置される予定だとしている。
   気になるのは安全性の問題だが、事業者側はマグニチュード9クラスの地震が来ても大丈夫なように考慮しているとしている。
   事業者側は中国政府の批准が下り次第、来月12月末にも着工し、春節を挟んでも遅くとも来年4月には完成させたい意向のようだ。
  上述のプルジュハリーファは完成まで5年を要したことを考えれば、たった3ケ月で本当に完成できればまさに驚きだが、くれぐれも  安全には最大限の配慮を行なっていただき事故のないようにしていただきたいものである。

京広高速鉄道の鄭州区間で試運転、北京ー広州8時間実現へ

           
  今月11日から北京と広州を結ぶ京広高速鉄道の北京と河南省鄭州の間でテスト運行が行われ、いよいよ全線開通が近づいてきたと千龍網が伝えている。
 中国鉄道部によれば昨日テスト運行を行なった北京西―石家庄(河北省)―鄭州の区間は681キロの軌道で、来月12月末の開通が見込まれているとのこと。
 設計速度は時速350キロとなっているが当面は安全を考慮して時速300キロでの運行が予定されているという。
 この区間が開通することによりこれまで開通していた区間と合わせて北京―広州間2200キロの南北を貫く大動脈が開通することになり、従来は一般特急で20時間37分かかっていたこの区間が一挙に8時間前後まで短縮されることになるとしている。
 またこれにより中国全土での高速鉄道の開業延長は7500キロに達しさらに世界一の座を高め、今後2020年までに1万6千キロ以上になる計画だとしている。

エアー・アジアが来年にも上海へ乗り入れ、1枚50元の記念チケットも

  アジア最大のLCC(ローコストキャリア=格安航空会社)であるエア・アジア社が、来年2月にも上海に乗り入れてくる予定だと東方早報が伝えている。
 マレーシアのエア・アジア社が昨日上海市内で発表したところによると、同社は来年2月19日から正式に上海市場へ参入を開始するとし、上海―クアラルンプールを就航させるとした。
 また就航記念として、同区間に1枚50元(約660円:税別)のチケットを1万枚発行するとしている。
 中国ではすでに中国東方航空と、オーストラリアのカンタス航空傘下のLCCジェットスター社が共同で香港にジェットスター香港という会社を設立し、やはり来年にも運行開始を予定していることから、今後アジアの格安航空市場が激化することが予想されている。
 ただ、今回発売される格安航空券も税金などを含めると片道900元程度となり、さらに1便あたり25枚程度しか適用されないことから全座席の5%程度の人しか恩恵にあずかれず、さすがにタダ同然で海外旅行というわけにはいかないようだ。

上海浦東空港で上海航空と春秋航空、吉祥航空などがターミナル入れ替え

         上海浦東国際空港のターミナル振り分けが2012年12月18日零時より一部変更になると春秋航空公式サイトなどが伝えている。
  上海の空の玄関口、浦東国際空港はT1とT2という2つのターミナルが存在し、各々に航空会社が振り分けられ上海航空(FM)はT2、    中国春秋航空(9C)と吉祥航空(HO)はT1のターミナルをこれまで利用していたが、2012年12月18日零時の発着便よりこれらが入れ    替えられ、上海航空がT1、春秋航空と吉祥航空がT2に変更となる。
    これは上海航空が2010年から中国東方航空(MU)の子会社となってからもT1とT2に分かれて運営を行なっていた状態を解消し、   さらに同じ航空連合のスカイチームの航空会社を同一ターミナルに集めることによって、上海浦東空港での乗り継ぎをスムーズにし   国際ハブ空港としての機能強化を目的としたターミナル移動とされている。
    ただ今回の措置だけでは同じスカイチームの中国南方航空や米デルタ航空など便数の多い航空会社がT2に残り、さらにワンワールド   加盟の日本航空がT1で孤立する状態は変わらないなど完全な振り分け状態にはならないことから、今後もさらに大規模な見直しが行わ    れる可能性がある。
    日本の成田空港では航空連合別のターミナル振り分けにより乗継のスムーズ化が図られたことから浦東空港でもこれに倣って航空   連合別の棲み分けを推進していくものと見られる。

中国から米国への留学生1年で23%増加

  アメリカに留学する中国人学生がこの1年で20万人となり23%も増加したと東方早報が伝えている。
 アメリカ国務省が発表したリポートによれば、アメリカ国内に留学している中国人留学生は764495人に達し、10年前に比べ31%も増加している。
 特にこの1年の伸びは非常に大きく194029人が中国からアメリカの学校に入学し前年より23%も増えている。
 特に短期留学ではなく本科へ入学するケースが増えており、留学生全体の38.4%を占め、昨年より31%増加、研究生の比率45.6%にも迫る結果となっている。
 これに比例して中国国内の各アメリカ領事館などではビザの発給件数が昨年比25%増と急増しており、在上海アメリカ合衆国領事館では現在拡張工事を行なっていて、窓口が9か所から20箇所に増やされる予定になっているという。

杭州市が市内のWIFI回線を無料開放

  浙江省杭州市が全国で初めて市街地におけるWIFI回線の無料開放を行なったと京華時報が伝えている。
 この無料開放は全国に先駆けて中国で初めて実施されたもので、現在市街地に2000箇所の無線基地が設置され220平方キロメートルのエリアがカバーされたとのこと。
 利用者はスマートフォンやタブレットPC上から“i-hangzhou”という無線基地を見つけたら接続するだけですぐに使用が可能になるという。
 さらに来年には無線基地が3000箇所以上が増やされる予定でデッドポイントはほぼなくなる見込みだとしている。

上海長興島に親水レジャーエリア建設計画

  長江(揚子江)河口の上海長興島に漁港建設とともに親水レジャー施設が計画されていると東方早報が伝えている。
 長興島には既に「横沙国家第一級漁港総合機能区」の建設が決まっており、上海最大の漁港が誕生する予定になっているがこのすぐ脇に親水レジャーエリアの設置がきまったったとのこと。
 関係者によれば今回建設される「上海第一灘」親水レジャーエリアは沿岸1000メートルに渡ってビーチをつくり、レジャー施設として公共活動や市民生活の親水エリアとして開放する予定になっているとのこと。
 従ってこの第一灘は防波堤の内側に全長800メートルの部分を漁港、1000メートルをレジャーエリアにあて、その後背地に3.5平方キロメートルに及ぶ漁港村を設置し、5万トン収容の冷蔵倉庫や-55℃の超低温倉庫などの関連施設が設置されるとのこと。
 2014年に漁業と観光の機能を備えた一大親水エリアが長興島に誕生することになりそうだ。