Archive for 6月, 2010

上海万博入場者が増加、週末2日間で100万人に迫る

 上海万博の公式発表によると、入場者数の増加傾向が鮮明になった。6月5日(土)の入場者数は52万4900人、6日(日)は41万7300人で、週末2日間の入場者数は、94万2200人と、100万人に迫った。

 入場者数が50万人を突破したのは、5月29日(土)の50万5000人に続き、6月5日が2回目。入場者数が多い土曜日をみると、初日の5月1日が20万6900人、同8日が20万9800人、同15日が33万5300人、同22日が36万1200人で、5月29日以降の土曜日は入場者数が50万人以上だ。

 入場者数の増加にともない、人気館では極めて長い待ち時間が状態化し。写真は6日、サウジアラビア館内の入り口付近で撮影。「行列の時間は7時間前後」と表示されている。

新技術に興味津々、上海万博で光を放つ鏡登場

 上海万博会場の「天下一家」館内でこのほど、光を放つ特殊な鏡が展示され話題を集めている。

 この鏡はドイツのランプメーカー・オスラム社が開発した特殊な鏡で、内部に有機発光ダイオードが使われており、電源を入れることで鏡面全体が光を放つ仕組みとなっている。

 館内を訪れた人たちは、光を放つ不思議な鏡を興味深そうに見学していた。

 同社では今後、タイルや窓などにもこの技術を応用し、照明システムの新たな領域開拓を目指す。

上海万博:SMAPのイベント中止

 中国・上海万博事務局は5日、今月13日に万博会場内で開催予定だった人気グループ「SMAP」のイベントを中止すると発表した。「近ごろ万博の入場者が増え、安全面を考慮し、慎重に検討した結果」と説明。ファン殺到で会場が混乱し、負傷者が出る危険性を懸念したものとみられる。

 イベント「SMAP上海万博ファンの集い」は13日午後1時(日本時間同2時)から、万博文化センターで開かれる予定だった。SMAPは中国でも人気が高い。88年の結成以来、メンバー5人そろっての海外公演は初めてとなるだけに、中国各地や日本からも多くのファンが訪れるとみられていた。しかし、5月30日に韓国の人気グループ「スーパージュニア」ら複数のスターが出演したイベントで、入場券を求め徹夜で並び、開門と同時に入場券が配布される窓口に駆け出し、転倒して負傷する人が続出。

 突然の中止発表に中国のインターネットではファンの間から「あんまりだ」などと批判が上がっている。

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 SMAPは「僕らに会うことを楽しみに待っていたファンの方たちの気持ちを思うと大変つらいです。残念な気持ちでいっぱいです。必ず、待っていてくださった中国の皆さんにお目にかかれる機会を持ちたいと思っています」と、所属事務所を通じてコメントを出した。

ブランドの上海万博限定グッズを狙え!買いあさる入場客に売り切れ続出

 2010年6月4日、新聞晨報によると、上海万博会場での物品販売額が1日1000万元(約1億3500万円)を突破した。

 オシャレに興味がある人にとって、上海万博は単に参観するための場所ではなく、欲しいアイテムを手に入れるための戦いのステージとなっている。万博会場内で販売されている海外製品や限定品は、店に並べられるやいなやたちまち売り切れる状態が続いている。

 オーストラリア館のファッションブランド・アグ(UGG)も人気店の一つ。1000元(約1万3500円)以上もするブーツが飛ぶように売れていく。店内のあちこちに売り切れ御免の札が目立つ。「何度も在庫を追加したのですが」とショップスタッフ。売り切れの品は予約だけ受け付けているという。

 フィンランド館で売られている野生の鹿皮も大人気。万博期間のみの限定品で、1枚1980元(約2万6700円)もするが、日に100枚前後が売れている。ノキアの限定版携帯もわずか1日で売り切れ、今は予約のみだという。ブランドといえばなんといってもフランス。レジは30分以上待ちの行列となっている。人気の香水を一人で5、6個買っていく人もいるのだとか。

上海万博の一部パビリオンが優先ゲートを閉鎖、不正行為が後を絶たず

 2010年6月3日、長い行列を避けるための「裏ワザ」が横行する上海万博で、一部のパビリオンが優先ゲートを一時的に閉鎖していたことが分かった。人民網が伝えた。

 記事によれば、スウェーデン館の優先ゲート入口には数日前から、「一時的に閉鎖しています」と書かれた看板が掲げられている。同館への来場者は1日延べ約2万人だが、うち優先ゲートからの入館者は4000人にも上っていた。同館は車いすの身体障害者1人につき、付き添いは最大2人までとしているが、「ニセ身障者」のほか、車椅子の高齢者1人に9人が付き添い、無理やり優先ゲートから入り込んだケースもあったという。同館の職員は「(不正を防ぐ)良い方法が見つかるまでしばらく閉鎖する」と話した。

 一方、浦西会場にある台北館では数日前から、優先ゲートからの入館者に身障者手帳や70歳以上であることを証明する身分証明書の提示を義務付けている。上海万博会場では長い行列に並ばずに入館するため、車椅子の身障者を装ったり、3歳以下に貸し出しているベビーカーに小学生を乗せたりする不正行為が後を絶たないことから、万博事務局は現在、優先ゲートの利用に関する全パビリオン共通の基準を設ける準備を進めているという。

上海万博で日本誌の「No.1パビリオンは台湾館」選定に中国はビミョーな反応

 2010年6月1日、台湾紙・聯合報によると、日本の写真週刊誌の上海万博特集で、台湾館がNo.1パビリオンに選ばれた。中国新聞網が伝えた。

 その写真週刊誌の上海万博特集では、記者が143の主要パビリオンを採点し、ランキングした。その結果、台湾館が80点でトップを獲得。その理由は「解説が非常に丁寧。中国本土とは違う台湾ならではのもてなしの心が感じられる」というものだった。記事によれば、同館の葉明水(イエ・ミンシュイ)館長は「中国本土の大学生30人と台湾で選ばれた16人が解説を担当している」と説明している。

 台湾は70年の大阪万博以来40年ぶりに万博への参加を果たした。ガラス張りの建物内部には球状の巨大スクリーンが設置され、台湾の自然や歴史、文化などを紹介した映像が映し出される仕組みになっている。

 中国新聞網は台湾館が1位に選ばれたことについて、ネット上でアンケートを実施。それによると、43%(207票)が「40年ぶりの万博復帰なのだから応援すべき」、30%(147票)が「たかが雑誌のランキング。相手にする必要はない」、27%(129票)が「1位は予約券の希望者が殺到している中国館か、8時間待ちの記録を作ったサウジアラビア館のはずだ」と回答した。

上海万博の入場者数800万人を突破、1日50万人超も

 2010年5月31日、開幕中の上海万博は、5月1日からの来場者数が計800万人を超えた。当初客足が伸び悩んだが29日には1日当たりの入場者数が初めて50万人の大台を突破した。中国各メディアが伝えた。

 開幕期間中の入場者総数について、当局は万博最多の7000万人を見込んでいる。目標達成には1日平均38万人の来場が必要となる。

上海万博の見学は所持品に注意

 上海市公安局(警察)は1日、上海万博の会場内で窃盗団2グループの計8人を摘発したと発表した。2009年9月に同公安局が設立した「便衣隊(私服チーム)」が、不審な行動をする入場者をマークして、摘発に結びつけたという。中国国際放送局が報じた。

 私服警察官の1人は万博会場内で5月29日午後3時ごろ、不審な入場者を発見。カメラを持っていたが撮影はまったくせず、歩き回っていたという。しばらくして、別の入場者のカメラを盗むのを確認して、現場で身柄を押さえた。取調べにより、仲間が2人いることが分かり、宿泊していたホテルで、いずれも身柄を拘束した。

 同グループは27日から3日にわたり、上海万博の会場内でカメラ4台、レンズ9点、携帯電話10台を盗んだという。上海市公安局は同グループを含め、これまで窃盗団2グループ、計8人を摘発したという。

 同公安局は、上海万博では屋内の暗い場所や、屋外でのイベント見学の際に、携帯電話やカメラ、レンズなどの持ち物に注意してほしいと呼びかけた。