Archive for 6月, 2010
上海万博「ジャパンデー」、日本館で琉球舞踊が上演される
上海万博の「ジャパンデー」だった12日、日本館のステージでは琉球舞踊が上演された。日中文化交流の原点である沖縄の文化は非常に独特で、琉球舞踊はもともと中国の使節団「冊封使」を招待するために作られたものだった。楽器の三味線も中国から沖縄、沖縄から本土に伝わっている。中国網日本語版(チャイナネット)が伝えた。
舞台に立った舞踏家たちは沖縄を代表する踊り手たちで、特に最後の部分は沖縄ならではの風情と速いリズムということもあり、会場の人たちはそれに合わせて手を叩き非常に盛り上がった。
この舞踊は「現代日本伝統演出芸術展」の一環であり、組織側の日本芸能実演家団体協議会は、「日本の精神と技能、日本の魅力と多元性、日中の交流と協力」という日本館の精神をよく表していると説明する。
日本の伝統芸能には、中国で生まれて日本で発展したものも多く、日本の風土と美学によって新たなスタイルや形態へと変化してきた。長い伝統と新しい創造はともに現代の日本の伝統芸能の状況であり、主催者側は今回の上海万博を通じて、さらに多くの中国の人たちに日本の伝統芸能を知ってもらいたいと話した。
上海万博:主役不在でも…会場でSMAPファン交流
中国・上海万博で日本の人気グループSMAPのイベントが開かれる予定だった13日、中止を残念がる日中のファンが開催予定会場だった万博文化センター前に集まった。ファンたちはSMAPのヒット曲を合唱。互いに情報交換するなど思いがけない日中ファンの交流となった。
万博事務局は今月5日、ファンが殺到して混乱することを懸念してイベント中止を発表した。一部のファンの間からは「会場前で抗議デモをしよう」との声も上がっていたが、この日集まった十数人のファンは「中止は残念だけど理解できる」と冷静だった。
イベント開始予定だった13日午後1時前、ネットを通じ知り合ったという中国の女性ファンたちは四川省や湖北省など各地から集まった。香港の大学に通う広東省出身の梁さん(23)は「SMAPのおかげで日本語も勉強した。各地のファンと会えてうれしい」と笑みを見せた。
上海万博で可愛い日本のコスプレが人気
中国・上海万博で13日、コスプレやアニメなど現代の日本文化を紹介するイベント「コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)IN上海」が開かれ、コスプレショーには約1500人の中国の若者らが詰めかけた。
「美少女戦士セーラームーン」の主題歌が流れ、上海のコスプレグループ「青空之憶COSPLAY社団」の女性メンバー10人がキャラクター姿で踊ると、会場の若者たちも日本語で歌い出した。
グループ代表で大学4年生の宋希文さん(22)は「日本の漫画やアニメはかわいいところが好き。特にセーラームーンは平和と友情、団結力がテーマで、万博に来た人たちにもこのメッセージを伝えたい」と話した。日中両国から選ばれた女性10人の「カワイイ天使」も背中に天使の羽をつけて登場した。
12日夜のオープニングイベントでは歌手の水木一郎さん、石田燿子さんがアニメソングを熱唱。女優の黒柳徹子さん、モデルの杏さんが天使の姿で登場すると、会場から「かわいい」と叫び声が上がった。
上海万博の会場で和太鼓や能の「ジャパンデー」開催
中国・上海万博は12日、「ジャパンデー」として日本関連行事が催された。和太鼓や能など日本文化を紹介、日本の有名歌手や俳優らも参加したイベントが繰り広げられ、日本一色の日となった。中国側による歓迎式典には鳩山由紀夫前首相が出席し、日本館や日本産業館のほか中国館を視察した。
日本主催のイベント「つながろう! 調和のとれた未来のために」では、日中協力によるトキの保護活動の歩みが紹介され日中友好をアピール、歌手の谷村新司さんらが熱唱した。また、会場内を流れる黄浦江には、万博記念で再現された遣唐使船が航行した。
上海万博へ「遣唐使船」が到着、12日のジャパン・デーにお披露目
2010年6月9日、原寸大で再現された「遣唐使船」が上海に到着した。12日の上海万博「ジャパン・デー」でお披露目される。10日付で東方早報が伝えた。
遣唐使船は7~9世紀に遣唐使を乗せて日本から唐(中国)に派遣された船。上海万博に合わせた再現プロジェクト(角川文化振興財団主催)により、最新の学説に基づいて現代によみがえった。8日に大阪を出発、当時の遣唐使船と同じルートをたどり、無事上海に辿り着いた。乗組員は8人。全長33.6メートルで、幅は9.2メートル。総建造費は1億2000万円に上った。
12日の上海万博「ジャパン・デー」に会場内を流れる黄浦江でお披露目される。俳優の渡辺謙が親善大使を務め、テーマソングを坂本真綾が歌う。
“万博おばあさん”山田さんの「途中成績」に注目
2005年の愛知万博で「会期中の全日程参加」を達成し、一躍有名になった愛知県の主婦、山田外美代(やまだ・とみよ)さんはこのほど、上海万博で目指す、2度目の「皆勤賞」の「途中経過」が伝えられ、注目を集めている。新華網などが伝えた。
山田さんは中国でも、愛知万博での「皆勤賞」を経て、上海万博で「2度目の皆勤賞達成」を目指す日本人として有名で、「万博おばあさん」の愛称でも親しまれている。報道では、山田さんの観覧済みパビリオンが、7日時点で373カ所に達したことをはじめ、訪れたパビリオンの写真や感想を細かく記すメモ帳の存在が、驚きをもって紹介された。
山田さんは取材中、特に印象的だったパビリオンに「中国館、中国省区市連合館、日本館、サウジアラビア館」を挙げたといい、今後は会場のスタッフやボランティア、来場者との交流も図りたい、との抱負を述べたと伝えられた。一方、上海万博には人気パビリオンに入場するほかにも、会場内の景観やサービスセンター、緑化エリアなど、見どころがたくさんあるとアピールし、万博が示す理念や機微にもっと触れてほしい、ゆっくり見て回ってほしい、などと呼びかけた。